乙女の書庫。

見たり読んだりしたものの覚え書き。

『賢いクローゼット』鈴木尚子

今回もおしゃれ本の感想です。

作者の鈴木尚子さんはクローゼットオーガナイザーとして活躍されていて、blogも愛読してます。以前発売した『シンプルベーシックなMy Styleのつくり方』もおしゃれの教科書的な作りでおすすめです。

賢いクローゼット

賢いクローゼット

 

〈良かった点〉

写真は無く、文章とイラストだけの本なので、具体的なコーディネートは載っていません。なので、あくまでもおしゃれに対する考え方を学ぶ本です。具体的なコーディネートが載っていると、どうしてもそれに引きずられますよね。「この服は私に合わないので参考にならない」とか、発行から年月がたってしまうと「このコーディネートは今は通用しない」など思ってしまいますが、この本は文章だけなので、考え方を学んで、自分でおしゃれに生かさなければいけません。目先の具体例を真似するというよりは、根本的な考え方を知りたい人にはいいと思います。

服の処分や収納などについても書かれています。おしゃれをする上で、処分と収納は切っても切れない話題なので、そこも一緒に切り込んでいるのはありがたい。

「10年着られるは、一昔前の話」とズバッと書いてあったのは同感です。いくら質がよくて高額な服でも、実際に10年切られるものって少ないです…。最近は流行の移り変わりが早いし、例えばシンプルなTシャツでも10年前の服と今の服ではシルエットが違うんですよね。あと、いくら服は良くても、自分が年をとってしまって、10年前の服は似合わなかったりします。

 

〈自分には合わないと思った点〉

例えば、独りよがりのファッションをした女性は、大抵、性格的にもバランス的が悪く、友達が少ないもの。

逆に、TPOをわきまえて人に好感を持たれるファッションをしている人は、周りに人が集まってくるし、人気者です。

これはさすがに言い過ぎではないかと思いました。私の周りには独特のファッションセンスだったり、端から見るとダサい服装をしていても、人気者で友達が多い人が何人もいます。逆に、見た目はオシャレでも、話しかけると全然つまらなかったり、性格が悪く、孤立している人もいます。

たしかに、初めて行く場所で声をかけやすかったり第一印象がいいのは、後者のファッションです。おしゃれはマナーでもあるので、場になじむ好感を持たれやすい服装をすることも大事です。人は自分と似たタイプどうしで固まる傾向があるので、あまりにも尖ったファッションや浮いているファッションの人は、周りから理解を得られにくかったり、人が寄って行きにくい損なタイプではあるかもしれません。でも、それだけで、実際の性格がどうかはわかりませんよね。ファッションだけで人格まで決めつけるのはどうなのでしょう…。